山河令の蠍王に萌えた話。
※2022年のBS放送での山河令を見終わった時に勢いで書いた感想メモです。ネタバレあり。
「山河令」とは中国で人気のブロマンスドラマです。(原作はBL小説です)
簡単に言うと鬼たちと人間たちによる愛憎入り混じった激重感情の話で、
ストーリーや設定だけでなく、修正前のセリフを読唇術で読み取るファンの話なども面白いので調べてみてほしいです。
さて、そんな魅力溢れる本作で私が一番心惹かれたのは誰かというと……蠍王くん!!
暗殺組織「毒蠍」を率いる残虐な首領であり
普段は冷酷に人を殺してきているのに、
義父である趙敬にだけは従順で義父の言動次第でニコニコしたりションボリしたり表情をコロコロと変え、
途中から利用されてると気づいても最期まで離れない一途な蠍王くん……良すぎる…!!
まさかのあんな、琵琶でゾンビ操ってる蠍王がプライベートではかわいいなんて!!!
とんだダークホースだよ……まったく……
趙敬は表では良い人のように振る舞いながら、色んな惨劇の元凶だし、
裏では今まで陥れてきた人たちの墓に小便をかけたり唾を吐いたりと裏側は色々とんでもない方です。
蠍王は趙敬にたとえ殴られても、陰で自分のことを殺すと言われても…
何言われようがされようが義父のことが結局は最期まで大好きなんですよね……
(義父役の俳優さんは「義父から蠍王への愛はあったと思う」という解釈で演技していたそうなので信じたい……!!)
疑惑(軽蔑?)の眼差しをたま〜に向けながらも、
義父に「一心同体だから」とかなんとか甘い言葉を言われたり、優しくされたらすぐ許して従ってしまうし、
温客行と密約して世間に義父の悪事をバラし陥れても、義父がズタズタになっていくのは見るの辛そうで泣くんですよね……
自分で決めたのに!!!!やっぱり嫌いになれなくて泣いてる!!!!なんでそんな一途なの!!!!!普段あんなに人殺してるのに!!!!
義父には他にも非公表の養子がいて、
自分が一番の息子として役に立って認められたいから嫉妬するし、
世間にちゃんと息子として公表されたいと思ってる蠍王くん……
グチャグチャの情緒、義父への激重感情が凄すぎる!!!!
最終的には、温客行に四肢の腱を切断されて動けない体にされた義父に、
「あなたは弁が立つから、これ以上絆されたくない」と
一生喋れない麻痺毒を飲ませ、でも好きだからお世話するヤンデレとなりました…
いや〜〜〜主役二人の複雑な生い立ちが絡み合った激重感情も高潔で凄すぎるんですけども…………!!!!!!!
私は特定の人にだけ一途な悪役キャラと愛憎入り混じった関係が大好きなので、
すごく重くて怖いけど一途で可愛らしい面もある。
そんなギャップの塊の悪役、蠍王くん。
そして複雑な愛憎模様である二人の関係性を好きになりました。
最終回の雪崩が起きるときに真っ先に義父のところに駆け寄る蠍王くん…
最期は二人一緒に雪崩で死んでしまったようで切ない…
吹き替え版もBSでカットされた部分も気になるしDVD買おう!!!って思いました…
面白かったです…すごいドラマだと思いました。